◆肝硬変とは
肝硬変とは、肝細胞が変性・崩壊・再生を繰り返しながら徐々に繊維化が
進行し、最後には生体の維持に必要な肝機能が保てなくなる状態になる
ことをいい、この進行する繊維化のため肝臓が硬く・萎縮するところから、
肝硬変と呼ばれています。
前述のような経過を踏まえることから、肝硬変は長期にわたって形成されて
いくものとされています。
肝硬変の原因としてはウイルスやアルコールなどが代表的ですが、特に
日本においてはウイルスを原因とするものが重要となっています。
その中でも、C型肝炎ウイルスによるものが非常に多くなっており、ウイルス
感染から慢性肝炎となり、その後の肝硬変に至るまでの経過は数十年の
単位となります。
一旦、肝硬変が完成されてしまうと、体を維持するのに必要な物質の生成・
貯蔵、有害物質の解毒といった機能が低下し、これらを原因とした症状が
現れてきます。
また、食道静脈瘤や肝癌といった、死に直結するような疾患を合併する場合
が多々見られます。
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